フロイトは小説家?
精神分析学は、おそらくは、行動の表面よりむしろ深層にまで立ち至ろうとした心理学的研究の顕著な例であった。この点では、それはあらゆる時代の小説家に従ったのである。しかし、精神分析学は行動を説明するにあたって、科学的方法というものを常に堅持しようとしなかった。
》これは、面白い見解です。フムフム興味深い!!精神分析学は深層心理、無意識という、行動面に現れない、目に見えないものを心理学したのですね。それは、想像を膨らませてストーリーを描く小説家と同じだと、レヴィンは言いたげですね。
場の理論 レヴィン
クルト・レヴィンは、場の理論を提唱した人です。ゲシュタルト心理学も、この理論に影響を受けています。レヴィンは、「社会科学における場の理論」(1951)の中で、「場の理論は、過去からの行動の誘導がやはり形而上学的(形のないもの)なものであると言うことを主張する。と言うのは、過去の事象は今日に存在せず、したがって現在に効果を持たないからである。
「過去」の心理学 精神分析学
行動に対する過去の効果は、単に間接的なものにすぎない。過去の心理学的の場は、現在の”起源”の一つであって、現在の場が今度は行動に影響するのである。」
》とのこと。ゲシュタルト療法は、「今–ここ」の心理療法です。過去との因果関係を持たないという立場をとります。過去は、現在の起源の一つに過ぎない。過去を引きずっている人は、過去に光を当てて、今現在は夜の状態と言うところでしょうか。そこには、「今–ここ」で過去をクリエイト(創造)していくことが必要と考えられます。
あるのか無いのか、無意識!
フリッツ・パールズは、「あるのか無いのかわからない無意識を探すより、「今–ここ」で起こっていることを見たほうがよっぽどわかりやすいんだ。」言っています。
今–ここ シャトル技法
今、目の前に何が見えていて、それは過去ではない、現在に目を向けるという体験です。安全な場で、想像した過去と今を行ったり来たり(シャトル技法)して、あなたの存在しない過去という現象に気づきませんか。
創造的な心理療法 ゲシュタルト
ゲシュタルト 療法では、グループという「場」を大切にします。グループの場で考え方や人生経験の違う人たちと影響し合い自分自身を苦しめる過去の捉え方から、創造的な活きいきとした人生を選択する体験をしていきます。
余談ですが、いやはや、レヴィンは1890年生まれ(明治23年)。パールズは1893年生まれ(明治26年)。3歳違いなんですね、お互いに影響しあっていたんでしょうね。
ゲシュタルト療法体験
ゲシュタルト入門編 8月28日(土)13:00〜17:00
☆プレ・レーニング☆「気づきのワークショップ」ゲシュタルト療法