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キレる私をやめたい!!ゲシュタルト療法の視点から

キレる私をやめたい!!ゲシュタルト療法の視点から

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Here&Now「今、ここ」の「気づき」ゲシュタルト療法の視点

「キレる私をやめたい」

 「キレる私をやめたい」〜夫をグーで殴る妻をやめるまで〜 著者 田房永子さん(漫画家)の自叙伝本があります。この本は、些細なことでも怒りを感じて爆発させてしまう著者の田房さんの実話をコミック本にされたものです。

最初のページをめくると「こんにちは田房永子です。自分で言うのもナンですが、私って普段はとっても温厚な女なんですよ」「腰が低いし、人に怒ったりしません。クレームつけるなんて絶対ムリ」と始まります。(私は、ここで少し笑ってしまいます。失礼、この漫画の描写があまりにもリアルなものですから。よくここまで描写をされたな〜という感心からです)

 そう、他人にはものすごく腰が低くて文句も言わない、しかし、まだ寝ている夫に、朝食にせっかく作った野菜ジュースを飲まないからと、怒りを増幅させて最後には、シンクにジュースをぶちまけてしまう。怒ってはいけないと言う葛藤と、理想を描いている「穏やかな休日の朝」を迎えるという想像が崩れ去り、この男は・・・・・という相手や状況に対する思いが妄想に変わって“キレ”てしまうという、その始まりです。

幼少期の体験 アダルトチルドレン

 田房さんは、そんな生活の繰り返しの中で、ゲシュタルト療法の本に出会うのでした。「家族連鎖のセラピー」著者 百武正嗣 という本です。

「その本の中に登場してくる人たちに共鳴した」と書かれてあります。短気ですぐ怒鳴る母親を持つ女性、などが登場しています。

家族連鎖のセラピー 体の緊張 

 そのような環境の中で育つと、母親が手を振りかざしただけで体がビクッと硬直し、目は動かなくなり、緊張し防衛の姿勢に入ります。体を丸くして守りの姿勢をとる人もいるでしょう。つまり、目の前に起きていることを見ないようにして過ぎ去るのを待っていたという体験があったかもしれません。それも、幼い時には自分を守る賢い選択だったのですね。田房さんの本の中には、「自分自身の過去の記憶を引きずって、今、目の前にいる夫の状況や言動に目が向いてなかった」とあります。それも、自分を守る手段なのですね。まだ、何が怒っているのか、見る準備ができていないのですから。そのことを見ることは、聞き手や安全に語れる場が必要になってきます。

私たちは、今も、目の前にあるものを見ているでしょうか。私はP Cに打ち込む文字を見ていますが、手を止めてすぐに、少し顎を上げ、眼差しを上に向け、手を顎に当て、目の前にある犬のぬいぐるみに目をやりながら、あのぬいぐるみを買ってもらったホテルのお店内、「買って〜」おねだりしたセリフ、声。そして相手の「よしよし」というセリフ。を思い出します。そして、ニマッと笑っている、今の自分に気がつきます。

3つの気づき

気づきの3つの領域 | 株式会社ホリスティックコミュニケーション

ゲシュタルトでは、気づきを3つの分けました。

先程の私の想像を分けてみます。

■外部領域(現実の世界):ぬいぐるみがある

■中間領域(記憶・思考・想像・良いとか悪いとかの価値判断・評価など):ホテルの店内、「買って〜」のセリフ、相手のセリフを頭の中で思い出す。

■内部領域:「ニマ」っと笑う。

このように、外部領域と内部領域は、今ここで起こっている事ですが、中間領域だけは、過去の想像をしています。この例は楽しいエピソードなので気持ちが良くなり笑顔になります。しかし、お母さんに怒鳴られた記憶が蘇ったとすると、体は緊張し呼吸が浅くなり心臓の鼓動も早くなります。目の前にお母さんがいないにもかかわらずです。

 今、現実の目の前に何が見えますか?何が聞こえますか?

ご自身にとって心地よいものを選択することができますか?

お花や、風に揺れる木々、頬に触れる風、あるいは鳥の声。

想像の中にいると、私たちは目の前にあるもの、状況、人に気づかずにいます。

ゲシュタルト療法では、「今、どんな感じですか」を大切にします。その想像を見て「どんな感じがしていますか」「そして何を表現したいですか」そして、「どんな意味がありますか」

今、ここを生きるために。

田房さんは、その後、目の前のことで起こったり、話し合ったり、泣いたりできるようになったという事です。

Come here!! ここにおいでよ!

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